多肉植物とは
室内で栽培することができる観葉植物の中でも、ここ最近女性から人気が急上昇してきているのが「多肉植物」です。
多肉植物はアロエやサボテンなどのような、葉や茎の部分に水を蓄えることができる種類のことを言います。
普通の観葉植物の場合、葉は薄くツルも細くなっていますが多肉植物では全体的にボリュームがあり、触るとぷにぷにとした独特の触感があります。
女性に人気が高いのもそうした肌触りが特徴的であるからで、種類によりユニークな見た目をしていることも理由となっているのでしょう。
多肉植物として分類されている植物にもかなりたくさんの種類があり、特徴によりいくつかの属に分かれます。
代表的なものとしてはアロエ属やエケベリア属、セダム属、カランコエ属といったようなもので、原種だけでも1万種以上があるということがわかっています。
園芸用として販売されている多肉植物は原種を品種改良させて栽培しやすくしていることから、細かいものを含め2万種以上から選ぶことができるでしょう。
多肉植物ブームの先駆けとなったのが「ミニサボテン」で、その後トゲのないものや、まるで花のような見た目をしているものなどが店頭でよく見かけられるようになりました。
現在人気が高い品種としては「エケベリア属」とされる、バラの花のように幾重にも葉の重なった種類です。
エケベリア属の中にも100種類以上がありますが、チワワエンシスや桃太郎、花うららなどホームセンターに行けば実際に見かけることができるので、お気に入りのものを探してみてください。
育て方、ポイント、注意点
多肉植物の原種は水の少ない砂漠や熱帯の地域で生きています。
品種改良をした多肉植物も基本的にはその性質を引き継いでおり、しょっちゅう水を与える必要がなく、高温で乾燥した場所に置いてあげるとうまく育てることができるでしょう。
多肉植物は苗の状態で購入できるので、自宅で長く栽培していくためには大きめのプランターに植え替えをします。
植え替えをするのは春先(3~5月)もしくは秋口9~11月くらいが適切で、梅雨の時期や真夏の時期はできるだけ避けた方がよいでしょう。
極端な暑さも寒さも多肉植物には厳しい環境となりますので、温暖な気候の時期を選んで行うようにしてください。
植え替えに必要な道具としては多肉植物用の土と割り箸やピンセットなどです。
多肉植物よりも一回り大きい鉢を用意して、まずは鉢底石として大きめの石を敷きつめます。
そこに軽石と土を入れ、もとの鉢に入っている土を根からできるだけ取り除いてから植替をしていきましょう。
植え替え後も1年くらいで土が古くなってしまうので、定期的に土の入れ替えをしてあげることで、長く元気に育ってくれます。