おすすめの神社・お寺の紹介
全国的にも有名観光地として知られる神奈川県ですが、その魅力の一つが寺社めぐりです。
お寺というと京都や奈良などの関西に多いイメージがありますが、神奈川県など関東圏にも由緒のある有名な寺社がたくさん存在しています。
神奈川県内全体には1871ヶ所のお寺と1143ヶ所の神社があるとされています。
神社の数とお寺の数は各都道府県によってかなり異なりますが、関東圏ではどちらかというとお寺の方が多いという特徴があります。
神奈川県は有名な寺院がある一方で、実は全体の数として決して多い県というわけではありません。
人口10万人あたりのお寺の数は20.73寺とこれは全国第46位の数字であったりします。
全国第1位は滋賀県で、同じく人口10万人あたり227.39寺となっているので、住民にとってはお寺はそれほど身近な存在という訳ではないのです(2016年度調査による)。
その反面で神奈川県内には全国にある寺社の総本山・大本山となっているお寺が複数おかれており、鎌倉時代に政治の中心となって「鎌倉仏教」を作り上げた文化の深さを感じることができるでしょう。
まず神奈川県内にある本山格のお寺を紹介していくと、最も有名なものに鎌倉市にある「建長寺」があります。
建長寺は臨済宗建長寺派の大本山であり、鎌倉五山の第1位としてもよく知られています。
鎌倉時代には北条氏の本拠地として使用されていた場所であり、現在も残されている優美な庭園は国の名称文化財として指定されました。
次いで有名なのが、同じく鎌倉市にある「円覚寺」です。
円覚寺も臨済宗円覚寺派の大本山となっており、北条家が祈祷寺としてきたという歴史も残されています。
鎌倉駅周辺には他にも光明寺(浄土宗鎮西派)が、藤沢市には遊行寺(時宗の総本山)、横浜市鶴見区には總持寺(曹洞宗の大本山)、川崎市には川崎大師平間寺(真言宗智山派)、伊勢原市には大山寺(真言宗大覚寺派)といったところがあります。
景観の美しい寺社
上記で説明した大本山・総本山は非常に規模も大きく、全国の他の寺社にはない迫力を感じられるでしょう。
その一方で規模こそはそれほど大きくないものの、非常に景観の美しいお寺や神社も神奈川県内にあります。
おすすめなのが足柄上郡松田町にある「延命寺」で、こちらは東国・花の寺百ヶ寺の神奈川11番として知られています。
毎年4月29日に開催される花供養~ぼたん祭りは風情のある和傘の下で色鮮やかなぼたんの花を見ることができる、観光におすすめの行事です。
神奈川といえば海岸線の景色が特徴的ですが、そんな海辺に佇む神社として横須賀市の「東叶神社」があります。
東叶神社があるのはちょうど浦賀湾の海岸線で、境内には白い砂がまかれているのが特徴です。
古くから東浦賀の鎮守として設置をされてきたということもあり、高台から海を見下ろす景観はとても美しいです。