梅雨バテとそのメカニズムは?
梅雨の時期というのは毎日のようにどんよりとした空が続くことから、なんとなく気が滅入ってやる気が低下する時期です。
朝起きても気分がすっきりとしないで、会社や学校に出かけてもしばらくはエンジンが掛からない状態が続いてしまったりします。
そんな梅雨の時期特有の気分の落ち込みを「梅雨バテ」と言ったりします。
梅雨バテとは、夏のさなかに起こる「夏バテ」に似たような症状で、全体的に体力が低下して普段どおりの活動ができなくなってしまうことです。
夏バテの原因は言うまでもなく連日続く高温で、深く眠ることができなくなることで体力が削れていくことにより病気になりやすくなってしまいます。
一方梅雨バテが起こる原因としては、温度や湿度の変化です。
梅雨前の5月の時期はGWのように絶好の行楽日和が続くことが多く、上着のいらない過ごしやすい気候になります。
それが6月に入って梅雨入りすると、一気に湿度が高くなり温度もじっとりと生暖かい気温になってきます。
また梅雨の時期というのは全国的に大きな低気圧に覆われることになるので、その変化が体調に変化を与えることにもなるのでしょう。
普段から雨が降るとなんとなく体調が優れなくなるという人もいると思いますが、人には低気圧に影響を受けやすい人とそうでない人とがいます。
梅雨バテになりやすい人というのは、そうした低気圧の変化を感じやすい体質をしていて、雨の日に頭痛がしてしまったり、台風など暴風雨になると喘息になるといった人はまさに梅雨バテ予備軍と言えます。
他にも乗り物酔いをしやすい人も、交感神経が変化に弱いという性質をしているので、同じく梅雨バテしやすいです。
梅雨バテかな?と思ったときの対処方法
梅雨バテなど低気圧や湿度の変化で体調を崩しやすい人は、梅雨入りをする頃から体を温めることを心がけましょう。
梅雨バテの原因である自律神経の不調は体の冷えと大きな関係があります。
体を意識して温めることにより、体の血流をよくすることができるので、そこから体調を整えていくことができるはずです。
血流が良くなってくると自然に自律神経の調子もよくなるので、梅雨バテしにくい体を作っていくことができます。
自律神経を整えるための方法として「耳つぼマッサージ」も有効です。
耳には多くのツボがありますが、その多くは自律神経によい影響を与えるものです。
最も簡単なのが「耳ひっぱり」という方法で、外耳の上半分をつまんでかるく引っ張るようにします。
順番に耳の中に軽く指を入れるようにしてから外向きに引っ張り、最後に耳たぶをつまんでひっぱるという3つの方法を繰り返していくことで、自然にリラックスできるマッサージになります。